青木ケ原樹海・コウモリ穴


青木ケ原樹海

今から約1200年前、富士山の噴火で流れ出た溶岩が北麓一体を覆いつくしました。冷えて固まった溶岩の上で植物が育ち、1200年と言う年月を掛けて作られたのが、富士山の麓にある広大な自然地域「青木ヶ原樹海」です。

広さは約30平方㎞、一歩足を踏み入れたら二度と戻ってこられないなどと言われていますが、青木ヶ原樹海内には鳴沢氷穴や富岳風穴、西湖コウモリ穴や竜宮洞穴などの観光施設があり、きちんと遊歩道も整備されています。

実は森林浴にはおすすめのスポットです。

ただし、遊歩道を外れて進んでしまうと周囲は同じような樹木ばかりで方向感覚が分からなくなり、本当に戻ってこられなくなってしまいます。植物を踏んで傷めないようにするためにも、遊歩道をきちんと歩くようにして下さい。

詳しく青木ヶ原樹海のことを知りたい方におすすめなのが「ネイチャーガイドツアー」です。

「定時ガイドツアー」は予約不要で一人500円で参加可能(所要時間約1時間)

申し込みはツアー開始5分前までに西湖コウモリ穴案内所で行っています。最低催行人数は2名からですので、ほぼ確実に参加できるでしょう。

ツアー開始までは西湖コウモリ穴を見学したり、隣のクニマス展示館(入館無料)を見学したりと時間を無駄にすることはありません。

ツアーは樹海の中を歩きますが、コースにはウッドチップが敷き詰められ平らに整備されていますから、安心して歩けます。

青木ヶ原樹海の誕生の秘密や、生息する植物や生物の説明など、目で見て肌で感じて…とても満足できる充実した1時間になります。

事前に予約をすればツアーのカスタマイズも可能。1時間一人500円の料金は変わらずに、2時間コース1,000円、3時間コース1,500円で、訪れたい場所の追加などコース内容の変更に応じてくれます。

西湖コウモリ穴

コウモリ穴(西湖)

西湖の西側約640mの場所にある「西湖コウモリ穴」は、富士山周辺にいくつもある他の溶岩洞窟よりも規模が大きく、内部は年間を通して暖かいのが特徴。そのため昔から多数のコウモリが冬眠のために生息していました。

洞窟内部は総延長が350m以上。観光で入洞できる距離はもう少し短いですが、コウモリが生息する洞窟に入れるのは、なかなかできない体験。入り口でヘルメットを借りて中に入ります。途中腰をかがめながら進んでいく様はちょっとしたアドベンチャーです。

コウモリ穴(西湖)

コウモリ穴まではキレイにされている道を歩いていきますが、所々樹海感があります。

コウモリ穴(西湖)

写真を撮った時期が6月。雨だったこともあって緑深さがキレイでした。

コウモリ穴(西湖)

樹海の木々は地盤が溶岩のためか、根が地中ではなく、地上に出て見えている箇所が多くあります。それがよくファンタジー映画で見る、歩き出してしまう木のようで少し怖い雰囲気があります。

でも苔深い、緑の多さはジブリの世界のようにも見えました。

コウモリ穴(西湖)

コウモリ穴(西湖)

内部は薄暗く、所々極端に天井の低い道(穴)があります。頭をぶつけやすいので、ヘルメットは絶対に被り続けてください。

コウモリ穴(西湖)

足元はほぼフラットですが滑りやすいです。腰をかがめて進む際に濡れる可能性もあるので、スニーカーにズボンで行くのがベストです。

コウモリ穴(西湖)

一時期、西湖コウモリ穴に生息するコウモリの数は激減してしまいました。保護活動で徐々に生体数は戻ってきていますが、観光で入れる洞窟部分でコウモリが見られる率はちょっと低め。コウモリは洞窟のさらに奥で生息しています。しかも夜行性のため昼間はほとんど行動しません。

コウモリを見るというより、洞窟を探検する気分とコウモリの住処にお邪魔する体験が楽しめます。

所要時間は30分程度。溶岩洞窟の特徴である「溶岩鍾乳石」「溶岩ドーム」「溶岩棚」「縄状溶岩」などが見られます。

冬はコウモリの保護のため入洞が禁止になるので、営業期間を確認してみてください。

コウモリ穴(西湖)

コウモリ穴(西湖)

次は鳴沢氷穴・富岳風穴・竜宮洞穴へ向かいます。
>>鳴沢氷穴・富岳風穴・竜宮洞穴


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