日光 華厳の滝

華厳の滝 日光
華厳の滝

中善寺温泉でバスを降りて、徒歩5分の華厳の滝へ。

バスのアナウンスでは「華厳の滝へお越しの方は、こちらでお降りください」 と。でも実際には次の「華厳の滝入り口」 で降りたほうが良かったような・・・?

華厳の滝

栃木県日光市北西部にある「華厳の滝」は、中禅寺湖の岸壁から一気に溢れ出した湖水が作り出す壮大な滝です。

滝の高さは97m、幅は7m、滝壺の深さは約4.5mあり、熊野の「那智の滝」、奥久慈の「袋田の滝」とともに日本三名瀑として知られています。

見頃は何と言っても紅葉の秋ですが、新緑に囲まれた春、真冬の氷瀑など四季折々の姿を楽しむことができます。

また、雪解け時期や台風の後は水量が増えるため迫力満点です。

エレベーターで華厳の滝を下から望む

エレベーターで華厳の滝を下から望む

「華厳の滝の迫力を見たいならエレベーターで降りると良い」ということなので、一人530円を払ってチケット購入しました。無料の観瀑台もありますが、エレベーターを下り地下通路を進んでいくと華厳の滝と滝つぼを真正面から見られます。

たまたま他には誰もおらず、岩の中に作ったという大きなエレベーターでビルにして10階分の高さを降ります。

一人530円

一人530円

エレベーターは全て管理人さんの操作のみ。乗せられて、運ばれて、という感じです。

さらに進む

さらに進む

エレベーターを降りてからは真っ直ぐな通路を歩きます。この日、外は雨だったので屋根があるのは嬉しいですが、ひんやりとした冷気が漂っていました。

150mほど続く地下通路は夏でも15度、観瀑台も水しぶきで体感温度が下がるそうなので、1枚余分に羽織るものがあると安心です。

横浜出身の筆者は小学校の修学旅行でこの華厳の滝に来ましたが、その頃よりも改装されてキレイになっているんだろうなとは思いつつ、この辺の記憶は全くありませんでした。

通路を出て、バーンと出てきたのが、迫力の華厳の滝。

けっこう感動!

けっこう感動!

氷が青い

氷が青い

壮大な景観

壮大な景観

「こんなに凄かったっけ!?」というのが率直な感想でした。名瀑と言われるだけあるスゴい迫力。爆音に包まれる感覚、水しぶきとミストの心地良さ、滝つぼをぐるりと囲む「十二滝」との自然美は一見の価値ありです。

写真になかなか収められないのが、滝とその周辺の絶壁や奥行き、その壮大さ。これは実際に見ないと感じることができません。

「奥日光三大名瀑」 と言われる3つの滝は、個人的には湯滝 → 龍頭の滝 → 華厳の滝の順に見るのが絶対に正解。そんな気がしました。

読む

読む

カップル

カップル

実は華厳の滝は人口的に放出量が調節されています。

滝の上にある「中禅寺ダム」で放出量を調整しているので、日中はごうごうと落下しているのに、夜は細々と落ちている時もあるそうです。観光シーズンになると通常よりも多く(約1.5倍増)放出してくれるそうで、駐車場付近でかなり渋滞しますが、それを覚悟で行けばその分だけ、いつも以上に迫力のある勇姿が楽しめるかもしれません。

※撮影時の注意点

三脚を使ってのカメラ撮影は他のお客さんへの配慮から「使用を控えるように」と注意書きがされています。スローで華厳の滝を撮影したいなど、カメラを固定したい時には、三脚以外の方法で撮影する工夫が必要です。

個人的にはハンドストラップ、もしくは通常のストラップをキツめに持って、柵の上にカメラを置いて、脇でも柵を抱えてカメラを固定します。この場合、一番滝に近い所を占領してしまうので、後ろに滝を見たい人がいたら、サクッと撮って適度に交代したいですね。

無料観瀑台

しばらく壮大さに浸った後、通路を戻って今度は上の方から
華厳の滝を眺めてみました。

エレベーターに直接向かってしまうと分からないですが、エレベーターの奥に展望台があって無料で見られる観瀑台です。

先ほどより、10階分高いところから見てるということになります。

上から

上から

これだけでも初めに受けるインパクトは強いです。目の前からの景色と比較すると、確かにちょっと上からという感じですが、そもそも大きな滝なのでこれでも十分迫力があります。

ちょっとアップ

ちょっとアップ

雪が固まっている部分がもっとよく見たいと思い、望遠レンズで撮影すると、自分の目で見るよりも、より細部を見ることができました。

よりアップ

よりアップ

アップが何故か嬉しい

アップが何故か楽しい

ダバダバ

ダバダバという感じ(伝わる?)

上の方

上の方

滝壺

滝壺

滝壺を望遠レンズで除くとちょっとゾッとする・・・。

写真ではどうしても伝わらないのは滝の音。水の落ちる風景と打ち付けられる水の轟音が滝の醍醐味です。

日本人は「滝」が好きなんだそうです。日本にはこれ以外にも有数の滝があり観光地となっています。例えばハワイにも滝があり、観光名所としてツアーに組み込まれているそうですが、華厳の滝のような迫力ある滝を知る日本人は、ハワイの滝を見てもそんなに感動していないそうです。(ハワイ現地ツアーの笑い話より)

私も、今までそんなに興味のなかった 「滝」 に、一気に惹かれた日になりました。

華厳の滝 基本情報

エレベーター料金
中学生以上 550円/小学生 330円/幼児 無料

観光の所要時間は、無料観瀑台だけなら15分程度、有料の観瀑台まで行くと30~40分程度かかります。混雑時には上り(復路)のエレベーターに乗車待ちの列が発生することもあるので、時間には余裕を持って動きたいです。

駐車場にはお土産屋や軽食屋が並びます。ここでのおすすめは餃子コロッケ。なんと餃子がまるまる1個入っています。餃子だから醤油なのか、コロッケだからソースなのか、お好みでOKです。ちなみに私はソース。

体が冷えたらとん汁やすいとんで温まるのも良いです。

華厳の滝へのアクセス

電車の場合、東武日光駅もしくはJR日光駅で下車した後、東武バスを利用して中禅寺温泉停留所から徒歩5分。

東武バスからは日光の各観光名所を回ることができるフリーパスが発売されています。

いくつか観光名所を回る予定があるのならフリーパスの購入が断然お得。周遊ルートによって金額が変わるので、購入時に慌てないよう事前に行きたい場所を決めておくと良いです。

自家用車の場合、第二いろは坂を登り切ってT字路を右に曲がるとすぐに駐車場があります。

群馬の沼田方面からもアクセスが可能ですが、途中の金精峠は冬季通行止めになります。道路状況のチェックが必須です。

中禅寺湖も観光するなら第一駐車場、無料の観瀑台やエレベーターに近いのは第2駐車場がそれぞれ近くて便利です。

明智平展望台

第二いろは坂の途中にある明智平展望台からは男体山や中禅寺湖、華厳の滝までを一望できます。

しかし第二いろは坂は一方通行のため華厳の滝を見てから明智平に戻ることができません。また紅葉の時期には駐車場の渋滞、展望台までのロープウェイの渋滞と大変混雑するので早朝など時間の工夫が必要。

効率よく回ってなるべく渋滞を避けるためには、事前に行きたい場所をピックアップし、早朝から動き始めるのがベストです。

ロープウェイを待つ長蛇の列

駐車場入口付近から人が並び始めていました。

動いているのは上下合わせて2台のロープウェイ。

何人乗れるんだろう…?


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