旅行での撮影に必要なアイテム、あると良いアイテム


みなさんは、撮影旅行にどのようなアイテムを持って行きますか?

撮影スタイルや被写体、その時々の条件に応じて必要なアイテムも変わってきます。

この記事では撮影での必須アイテム、あると便利なアイテム、シーン別の使い方、注意点などについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

旅行での撮影に必要なアイテム

まずは旅行先で撮影する際に、必須ともいえるアイテムを紹介します。

カメラ

当たり前ですが、写真撮影をするにはまず、カメラが無いと始まりません。

カメラと一口に言っても、一眼レフやミラーレスカメラなどの本格的なカメラから、コンパクトデジタルカメラのように気軽に持ち運びができるカメラなど、様々なものがあります。どのような写真を撮りたいのか、自分の撮影スタイルに応じて選ぶと良いです。

長い目で見て写真撮影の技術を高めていきたい人や、人とは違う写真を撮りたい人には、レンズが交換できて表現の幅も広がる一眼レフやミラーレスカメラがおすすめです。

レンズ

一眼レフやミラーレスカメラは、状況や被写体に応じてレンズを交換できる事がメリットであり、醍醐味でもあります。

旅行での撮影の際には、メインのレンズに加えて、交換レンズを持っていくと撮影の幅が広がります。

下記に、簡単にレンズの特徴を紹介します。

標準レンズ

フルサイズのカメラの場合、一般的に焦点距離が50mmのレンズを標準レンズといいます。フルサイズよりもセンサーサイズが小さいAPS-Cのカメラは、35mmのレンズが標準レンズになります。(APS-Cは焦点距離がフルサイズと比べて約1.5倍になります。)

標準レンズは人の視界に最も近い画角(撮影できる範囲)と言われています。その為、自分が見た景色をありのままに撮影したい時におすすめのレンズです。

広角レンズ

広角レンズは、標準レンズよりも広い視界を撮影できるレンズです。一般的に、標準レンズの焦点距離より小さい数値のレンズを広角レンズと呼びます。

広角レンズは、広大でダイナミックな写真を撮る事が出来るため、風景撮影に向いています。

また、他のレンズに比べて遠近感が強調されるため、躍動感のある写真を撮りたい時にもおすすめです。

その他にも、観光名所の建物や遺跡など全て一枚の写真に収めたいという時にも広角レンズが活躍します。

望遠レンズ

望遠レンズは、標準レンズよりも遠くのものを大きく写すことができるレンズです。その分撮影できる範囲である「画角」は狭くなる事が特徴です。

遠くのものを近くに引き寄せたように撮影できるので、被写体に近づけない場合に活躍します。例えば、テーマパークのパレードでお気に入りのキャラクターを遠くから撮影したり、野生動物を遠くから撮影したりする事ができます。

望遠レンズは背景がボケやすいという特徴もあるため、背景をぼかした写真を撮りやすく、人物撮影にも向いています。被写体に近づかないで撮影することができるので、被写体の人が変に構える事なく、自然な表情を撮影することができます。

注意点は、焦点距離が長くなるほどブレも起きやすいという点が挙げられます。この場合は三脚を使って撮影しましょう。

スマートフォン

一眼レフやミラーレスカメラ以外にも、スマートフォンでの撮影も良い写真が撮れるという意味では侮れません。最近のスマートフォンのカメラは性能も良くなってきており、簡単に素敵な写真が撮れてしまいます。また、撮影した写真をそのままSNS等にアップロードできる手軽さも魅力です。

ただしスマートフォンに内蔵されているカメラのレンズは基本的には広角レンズなので、望遠レンズで撮影したような写真を撮る事は難しいです。一眼レフやミラーレスとスマートフォンを状況によって使い分ける使い方がおすすめです。

またカメラによっては専用アプリを使用することで、スマートフォンで一眼レフを遠隔操作し、シャッターを押したり、モニターを確認したりなどリモコンとして使用できたり、カメラの画像を選択しスマホの写真アプリに保存するなどできるものもあります。

記録用メディア

一眼レフやミラーレスカメラで撮影する際は、撮影したデータを保存しておく記録用メディアが必要です。一眼レフの記録メディアではSDカードが一般的です。その他にも、コンパクトフラッシュやXQDカードといった記録メディアが使われています。

カメラによって使用できる記録メディアの種類は決まっています。記録メディアを選ぶ際には、データ容量の他に転送速度(書き込み速度)にも注意しましょう。

書き込み速度が遅い記録メディアの場合、カメラの連射が途中で止まったり、次の撮影が可能になるまでの時間が掛かってしまい、シャッターチャンスを逃してしまうこともあるので、なるべく速いものを選ぶ必要があります。

あると便利なアイテム

旅行での撮影に必須ではないけれど、持っていると便利なアイテムがあります。

ズームレンズ

ズームレンズは、焦点距離をそのレンズで決められた範囲内で自由に変更できるレンズです。例えば、18-400と書いてあるレンズの場合は、18mmの広角側と400mmという超望遠での撮影が可能です。18mmから400mmの間までなら自由に焦点距離を変更することができるため、大抵のシーンをこのズームレンズ1本で撮影することができます。

登山など荷物が限られて、交換レンズを何本も持っていくことができない場合や、テーマパークのパレード撮影時、全体は広角で撮影をして、お気に入りのキャラクターはアップで撮りたい場合など、色々と役に立つ場面が多いので1本は持っていたい便利アイテムです。

三脚

望遠レンズ使用時や夜景など、シャッタースピードを遅くして撮影する際、カメラを手で持っていてはブレてしまいます。三脚を使用すればブレを抑えることができます。

三脚を使用する際にはいくつか注意点があります。

まずひとつめが、三脚にはそれぞれ耐荷重があることです。三脚の材質や大きさにもよりますが、耐荷重が小さい三脚に重い望遠レンズを装着したカメラを載せてしまうと不安定になり、最悪、三脚ごと倒れてしまう危険があります。

もうひとつ、観光スポットでは三脚を立てて撮影する事が禁止されている場所があります。安全上の理由から三脚の使用が制限されているので、禁止場所では絶対に使わないようにしましょう。もし使ってよいか判らない場合は、係の人に聞いてみるとよいです。

そして最後にもうひとつ、飛行機で移動する際、三脚を手荷物として機内に持ち込む場合、折りたたんだ状態で長さ60cmが限度です。それを超えると持ち込み不可になるので気を付けてください。

一脚

動きの多い被写体を望遠レンズで追いかけての撮影時や、撮影スポットを転々としながら撮影する際に三脚だと動きにくいという事がよくあります。

また、人が多い場所で三脚を立てると邪魔になってしまう事もあります。そのような時に一脚を使うと便利です。

一脚はその名前の通り、足が一本だけの杖のようなアイテムですが、望遠レンズを使った撮影でもブレを抑えることができるので重宝します。

一脚を使う時は、カメラのネックストラップと併用するのがおすすめです。ネックストラップを首にかけてピンと張って固定してあげると、より安定した撮影ができます。

また三脚に比べて一脚はコンパクトで軽いため、持ち歩きやすいというメリットもあります。登山の時には、ストックの替わりとして使用することができるので、一本持っておくと便利なアイテムです。

だたし、夜景や星空の撮影などシャッタースピードを遅くして撮影する場合には一脚ではどうしてもブレが発生してしまうため、そのような時には、素直に三脚を使いましょう。

防水カバー

旅行での撮影中、突然雨が降ってきてしまう事もあります。そんな時に便利なアイテムが防水カバーです。この防水カバーには色々な形のものがありますが、カメラ全体を覆う事ができる防水カバーがおすすめです。雨の中でも気にする事なく撮影をすることができます。

またこの防水カバーは雨の日以外にも、風が強い場所でのレンズ交換時に風を防ぐ役割として使えるほか、カメラの保温用アイテムとしても使用することができます。

カメラのバッテリーは気温が低いと性能が低下するため、バッテリーの減りが早くなりますが、この防水カバーで断熱効果が得られるためバッテリーの減りをある程度抑えることができます。

予備のバッテリー

旅行での撮影では、常にバッテリーを充電できるとは限りません。また気温によってもバッテリーの持ちが変わってくるので、予備のバッテリーを持っておくと安心です。

予備バッテリーがあれば、バッテリー残量を気にしながら撮影する必要もなくなり、観光や撮影スポット間の移動にも余裕を持つことができるので撮影に集中できます。

また、いざシャッターチャンスが巡ってきたときにバッテリー残量がなくなって写真が撮れないというのは最悪の事態なので、一つは予備のバッテリーを持っておくことをおすすめします。

ストロボ(スピードライト)

一眼レフやミラーレスカメラには内蔵のフラッシュがついている機種が多いですが、内蔵のフラッシュは被写体に直接光が当たってしまうため、メリハリが無くのっぺりとした、固い写真になりがちです。

 

暗い場所や逆光時の人物撮影などでは、フラッシュを使用して撮影する事が基本になりますが、その際にはストロボ(スピードライト)があると便利です。

 

ストロボは光の強さを調整する事ができるほか、光の向きも変えられるため天井に向けてストロボを使用して、その反射した光を被写体に当てる、「天井バウンス」のテクニックが使えるようになります。このテクニックは、間接的に光を当てる事ができるので、非常にやわらかい写真を撮る事ができます。

ストロボを選ぶ際には、自動で明るさを調整してくれる自動調光機能がついていて、遠隔操作ができるものがおすすめです。

レンズヒーター

冬の屋外など極寒での撮影時には、カメラと外気の温度差によってレンズが結露してしまうことがあります。結露してしまうと、その日の撮影ができなくなるばかりか、レンズにカビが生える原因にもなるので注意が必要です。

そんな結露を防止するためのアイテムにレンズヒーターというものがあります。これはレンズに直接、ヒーターを巻き付けてレンズを温めることで結露を防止します。モバイルバッテリーなどに繋げて使うことができ、かさばらないので、冬の野外での撮影時だけではなく、夏の夜空の撮影時などで積極的に使用する事をおすすめします。

自分のお気に入りのアイテムを見つけましょう

旅行撮影で必要なアイテム、あると便利なアイテムについて解説してきましたがいかがだったでしょうか。今回、紹介したアイテム以外にも様々な便利アイテムが沢山存在します。

自分のお気に入りのアイテムを見つけて、ぜひ撮影に出かけてください。


コメント